ISO規格とJIS規格。。。

最近、ねじのカタログの編集委員を通して、
いろいろな事が見えてきました。。

まず、JIS規格は、「ISO規格」との整合性を重視していること。。。

「ISO規格」については、ヨーロッパ(特にドイツ、イタリア)が、イニシアティブ(主導権)を持っていること。。。

「ISO規格」が先行するあまり、
JIS規格の改定が、
・生産状況
・在庫状況
・流通状況
・使用状況
・その他 等
を無視せざるおえない状態で、
進んでしまう場面もあるということ。。。


今後の、課題としては、
・流通(商社)部門としての、発言力のUP!
・JIS規格が、ISO規格に対しての、影響力UP!
が期待されます。。。


さて、
そこで、今回は、
「ISO規格」について、少し調べてみました。。。


【ISOとは】
ISOとはInternational Organization for Standardizationの略称で、
日本語では「国際標準化機構」と翻訳されている。

ではなぜ略称が"IOS"ではなく"ISO"なのかと疑問に感じるかもしれないが、
この由来にはっきりしたものはなく一応、

①ISOという意味が「等しいこと」、
「一様性」を示すギリシャ語の「ISOS(イソス)」からきたもので、
多くの科学技術用語の中で使用されていること、

②ISOという言葉は発音しやすく、
前身の機関(ISA=万国規格統一協会)を知っている人たちは容易に
連想が可能であること、
などが根拠としてあげられている。

【ISO規格が必要な理由】
では、なぜISOという組織によって規格=標準を作る国際標準化活動が必要になるのであろうか。
それは工業化社会によって、
製品が国境を越えた貿易の対象となったからである。

つまり各国がそれぞれの規格によって製品の
品質、性能、安全性、寸法、試験方法などを
独自に決めていたのでは、
国内だけであればそれほど問題はないが、
世界規模の貿易という観点からは、
統一のとれていないバラバラな規格が存在することになり、
障害となるからである。

さらには、国際市場においても円滑に経済取引を行うためには、
相互理解、互換性の確保、消費者利益の確保などを図ることが重要で、
これらが保証されないと取引上大きな障害となる。このような背景のもとで
標準化が進んできたのである。

【ISO規格の中身】
ISOで象徴的な標準化規格は、
いわゆる「イソねじ」と呼ばれる"ねじ"の規格や
写真フィルム感度の規格、
クレジットカードの寸法規格などがあげられる。

しかし1987年に規格化されたISO9000シリーズ(品質マネジメントシステム。前身はイギリスのBS5750)は、
従来の製品に対する規格化ではなく、
企業の管理体制(マネジメント)に関する規格化である点が大きく異なっている。

マネジメントシステムで有名な規格がISO9000シリーズ(品質管理及び品質保証)、
ISO14000シリーズ(環境マネジメント)であるが、
両シリーズはファミリー規格を加えれば相当数の規格となる。

さらにISO17799:2000(情報セキュリティ管理実施基準)、
リスクマネジメント規格としてのISO/IECガイド72、
セクター規格としてのISO/TS16949
(自動車供給業者及び関連業務部門組織へのISO9001:2000適用のための特別要求事項)、
ISO15161(ISO9001:2000の食品及び飲料産業への適用についての指針)、
ISO13485(品質システム-医療用具-ISO9001を適用するための特別要求事項)
などの規格がISO化されている。

【国際標準化の側面】
国際標準化が必要な理由は前記のとおりだが、
現実問題として国際標準化に二つの側面があるのも事実である。

それはISOやIECなどが制定した「ディジュール標準(公的標準)」と
マイクロソフトの"ウインドウズ"のような「デファクト標準(事実上の標準)」の関係である。

前者は透明性があり、
内容が明確でオープンという特徴があるが、
標準化のための時間がかかるという欠点を持っている。

それに対し、
後者は市場競争原理により決定されるため、
策定が迅速で競争の勝利者が市場を独占できるという特徴があるが、
欠点は情報公開が不透明、閉鎖的であるなどの点があげられる。

企業が目指しているのは市場シェアの拡大を通じてのデファクト標準化ということだろうが、
最近では、WTO/TBT協定などにより影響を受けることなり、
ディジュール標準化も無視できない状況になりつつある。

したがって、双方とも国際標準化という点では同じであるが、
その内容に大きな違いがあることを知っておくことが重要である。

ここで「国際標準化」という場合は、「ディジュール標準」のことを指している。

【国際標準の隠された背景】
またこの「ディジュール標準」の分野でも世界標準化を目指して、
地域や国家がしのぎを削っている。

原則論は原則論として、
現実には特定の地域、国家が主導権をとって国際標準化を図った場合、
他の地域にとってはその内容がハンディキャップになりかねないのも事実である。

現在ISOでは弊害がでないように規格作成手順を通じてコンセンサスの形成を試みているが、
ISO9000シリーズ制定時はEU統合などの関係もあり、
イギリスに代表されるヨーロッパ主導で国際標準化が進められた経緯もあった。

以下はWTOが公式オブザーバーとして認めた国際標準化機関である。

(1)国際標準化機構(ISO)

(2)国際電気標準会議(IEC)

(3)国際電気通信連合(ITU)

(4)FAO/WHO合同食品委員会(CODEX)

(5)経済協力開発機構(OECD)

(6)国際獣疫事務局(OIE)

(7)国際法定度量衡機関(OIML)

(8)国連欧州経済委員会(UNECE)

【重要性について】
ヨーロッパでは前記にあるISO、IEC、ITUに対応し、
欧州標準化委員会(CEN)、
欧州電気標準化委員会(CENELEC)、
欧州電気通信規格協会(ETSI)を設けており、
このことからも国際標準化における地域や国家の戦略が見え隠れしている。

"グローバルスタンダード"がどのような意味を持つのか、
その一側面を注視しておく必要がある。

また日本も国際標準化活動に積極的に参加することが
国家戦略という観点からも重要である。

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