「感じる」ことと、「考える」こと。

ロジャーズはカウンセラーの条件として、「自己一致」をあげている。

自己一致とは、自己概念(あるべき自分)と、自己経験(あるがままの自分)が一致している状態のことをいう。

言い換えると、考える私」感じる私」が一致しているとも言えるであろう。

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社会生活の中で、「感じる私」(感情)をありのまま表現する機会は少なく、表現する多くは「考える私」(思考)である。

「~だと私は思う」という表現は、「感情」なのか、「思考」なのか曖昧である。

人は他人の「感情」を同じように感じるには限界がある。

感じることができるのは自分自身の感情のみである。

しかし

「考え方」(思考)は論理的に理解可能である。

カウンセリングにおいて重要なのは思考の理解ではなく、「感じる」(感情)に対する「共感的理解」である。

心の中の悩みや苦しみは、「感じる」のレベルで起きている問題。

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しかし、

「考え方」(思考や理性)でその問題を抑制してしまう。

また、

「感情」「思考」歪みを与える。

カウンセラーは傾聴技法を活用することで、クライエント自身の「あるがままの感情」を受容し、自己一致を促す必要がある。


結論として、

クライエントの「感じる私」に焦点を当て、その感情を「考える私」が自覚できるように促すこと「感じる」と「考える」が一致できるように手助けすること、それがカウンセリングの主要な目的である。